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2011年06月27日
タイワンクツワムシに寄生するクツワムシネジレバネ
はい、この写真が きのう黄金森で見た タイワンクツワムシです。
ミイラニなりかけている、でかいバッタというん印象で
ふつうなら、大きな虫、見つけた。ぐらいで終わるんですけどね、
この観察会のいいところは、虫博士がいて、詳しく説明してくれるところなんです。
ただ、おおきい 虫。ではなく、お腹をひっくりかえして説明してくれたのが、
「この、ほくろのような黒丸は、タイワンクツワムシに寄生している
クツワムシネジレバネの顔です。」って。
クツワムシのお腹をつきやぶって、別の虫が顔だしているんだよ、
こんな身近な所で、スプラッターな状態 ゲゲゲですよ。
クツワムシは、自分の体を占領されていることを知らないようです。
そして、この虫が寄生していることによって、クツワムシの生殖機能は奪われるのだそうです。
寄生された虫、この一代限りの人生、というのか、虫生。
不思議な話は、まだ続きます。
生殖活動が中止になったことで、エネルギーをつかわないから、
寄生されたタイワンクツワムシは同種のほかの虫より、長生きするんだって。
寄生しているネジレバネも、ずっと虫のお腹にいるものだから、
オスと交尾することもなくなり、今は、オスは絶えてしまい、
メスは卵を産むけど、受精しないで、クローンを産んでいるんだって。
ある意味、人様の科学技術より、発達しているのかも。
この考え、正しいかどうかは、わからない。
産んだ卵、孵化した幼虫は、クツワムシのお腹から出ている顔のある部分から、湧き出すように
幼虫がワラワラ出てくるのだそうです。
うわぁ~、この虫、いったい何を考えてこんな生態になってしまったのか。
でも、寄生して生きていけるって、楽ちんで、よさげなんですが。どうだろう。
赤で囲んだ 中にある 黒い丸が タイワンクツワムシネジレバネ です。
この虫の詳しいこと、 イッカク通信発行所>自然観察な日々 というブログに載っています。
Posted by あして・びっち at 23:11│Comments(0)